箱根駅伝に現れた謎の「白い車」の正体は??
皆さん、こんにちは。
お正月といえば箱根駅伝。
今年で95回目を迎える伝統の駅伝レースです。
その伝統の箱根駅伝、レースの行方も気になるところですが、今年のテレビ放送を見ていたら、もう一つ気になる点が。
そう!選手の後ろを走る車の中に、やたら威圧感のある白い車が走っているじゃぁないですか。
なんだっ!?あの車は!?
ということで、今回は、箱根駅伝を走る選手の後ろで、圧倒的な威圧感を放つ「あの車」について書いていこうと思います。
実は、世界でたった一台の幻の名車だった!
実は、あの車、世界にたった一台しか存在しない幻の車「トヨタセンチュリー」という車の特別仕様白モデルなのです。
センチュリーはトヨタの車の中でも、最もラグジュアリーな車のひとつで、宮内庁、皇族方も公用車として使用する程のトップモデルです。
1967年の初代、1997年の二代目、2018年6月にフルモデルチェンジされた三代目になります。
さらに、さらに、現行のセンチュリー市販車に白モデルは設定されていませんが、あの車は魅惑のホワイトボディを纏っているではありませんか。
一体、何者!?
なんと、あの車はトヨタ自動車の社長専用車としてフルチューンされた「センチュリーGRMN」という、センチュリーのスペシャルパッケージだったのです。
GRMNとは何のこと?
GRMNというのは「Gazoo Racing Meister of Nurburgring」の略で、直訳すると「ガズーレーシングのニュルブルクリンク職人」という意味になります。
ガズーレーシングというのは、トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎が貫いてきた熱い想いを受け継いだ、トヨタのレーシング開発チームが基となったチューニングブランドで、最近では、トヨタの市販車にもガズーレーシングブランドのチューニングオプションが設定されている車種が多くなってきています。
そして、ニュルブルクリンク職人というのは、ずばり、ニュルブルクリンクでのレーシング開発に尽力された成瀬弘(なるせひろむ)氏のことで、ニュルブルクリンク職人の名を冠するということは、ニュルブルクリンクにおけるトヨタレーシング開発チームの粋を極めた証であるといえるのです。
つまり、GRMNというのは、トヨタレーシング開発チームの粋を極めたレース仕様チューニングの最高峰ということです。
そんなレース仕様の最高峰チューニングを施したセンチュリーが、今回の箱根駅伝の大会本部車両として登場していたのですね。
しかも、センチュリーGRMNは市販予定無し!とのこと、とにかくすごい一台です。
今年のトヨタの箱根駅伝に対する熱意は本気だった!
今年の箱根駅伝は、トヨタが車両提供していたわけですが、その熱意は並々ならぬものがあったようです。
センチュリーGRMNをはじめ、マークX-GRMN、ヴィッツGRMNなど、ガズーレーシング仕様車が大量に投入されていたのです。
平成最後の箱根駅伝にトヨタの本気をぶつけてきたなと思わせる白い車でした。